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フタバ紙器株式会社 様

ホームページをリニューアルしようと思われたきっかけは何ですか?

大阪産業創造館で行われた、製造業向けのホームページ作成講座を受けたことが大きなきっかけでした。売上向上のための手段としてホームページを意識したのはその講座を受けてからで、それからは持つことの意味よりも、どうしたら活用できるかということを強く意識しました。

リニューアルに当社を選択された理由は何ですか？

製品のイメージキャラクターを作ってくれるという提案が決め手でした。一般的に固いイメージのある製造業のホームページですが、キャラクターを作っている、ある同業者のホームページを見てからというもの、どうしても親しみやすいイメージを作りたかった。公開されれば、固定得意先だけではなく、広く一般の方もホームページをご覧になられることになります。製品キャラクターのご提案はぴったりでした。

作成段階で留意されたことはなんですか？

ＳＥＯ対策ですね。せっかくいいホームページを作っても、検索にひっかからなければ意味が半減してしまいます。その点に関しても、ＳＥＯ対策に詳しい担当者の親切な説明をもらって結果的に効果的なホームページを作ることができました。当社製品のひとつであるクリアケースというキーワードで検索すれば、検索サイトのかなり上位にランキングされます。お陰様で以前よりも売り上げが随分と向上しました。

支障がなければ、具体的な数字をお願いします。

開設してからは、新規のお客様のなかでも固定客が増え、平均して約１０００万円の売り上げを得ることができました。以前のホームページが名刺代わりという簡易型だったこともあって、実はリニューアルといっても正直あまり期待しておらず、良くて月30万円ぐらいと見込んでいたのですが、これはうれしい誤算でしたね。メールでの見積りも増えました。講座で受けたことはこういうことだったんだと実感しました。

数字的なこと以外で変わったことはありましたか？

ホームページでご注文をいただく方は、短納期対応を要求されるお客様が多いこともあって、社内の対応能力が向上しました。また、同業他社のホームページを頻繁にのぞくなど、情報の発信や内容の精査に関して敏感になりました。
ホームページを通して、"見る、見られる"ことを意識し、仕事に対する取り組みや価値観が変わったことも副次的な効果として上げることができます。

ホームページの開設、リニューアルをお考えの製造業の方に対し、アドバイスはありますか？

自分たちが当たり前だと思っている価値観が、他社や一般の方からご覧になったとき、新鮮に映ったりすることがあります。逆に日常使用している業界用語が世間に全く通用しないこともあります。大切なのは第3者から見てどうかという点で、この視点がホームページを作成するうえで重要な要素になります。外部に発注する意味もそこにあります。
見ていただくのは必ずしも業界関係者ばかりではありません。誰が見てもわかりやすいコンテンツにすることは、得意先を増やすことにもつながります。

中小の製造業のホームページ活用にどんな意味があると思いますか？

知り合いの会社から聞いた話ですが、印象に残っている言葉は"脱下請け"ですね。難しいこともあるかもしれませんが、ホームページを活用できれば、自らの新たな価値創造もできるかもしれません。
元請けから下請けに流れる"川上から川下"という縦型の流れが、下請けもホームページを活用できれば、同じ縦型でも逆の流れを作ったり、下請け同士でつながる横型の連携にもつながる可能性があります。

これからしたいことはなんですか？

ホームページを活用できたことで、北海道から沖縄まで多くの新規顧客をつかむことが出来ましたが、半分以上のお客様が、遠方のためお会いしたことがありません。本当はこうしたお客様に一度御礼の意味も込めてご挨拶に伺うことができればと思っています。
ホームページというデジタル社会に、人間的なアナログなお付き合いを付加できれば、実にすばらしいことだと思います。逆に言うと、アナログな付き合いが得意な中小製造業が、デジタルな社会を武器にできればもっと強くなれるのではないかと思うのです。

本日は大変貴重なご意見をありがとうございました。